グラブの色落ちを防ぐことは・・・

投稿日：2015年4月23日更新日：2017年12月1日

現在の染色技術ではグラブの色落ちを防ぐことは・・・

グラブの色落ちを防ぐことは

先日、とある高校球児から「グラブの色落ちが激しくなっているのですが、どうにかなりませんか？」との質問がありました。

結論から言うと、現在の染色技術ではグラブの色落ちを防ぐことはできません。

今回はたまたまグラブ染色剤が残っていたので、その染色剤を塗りました。
（今回使った染色剤は現在は販売されておりません。）

ご覧の通り、染色剤を塗る前（ＴＯＰの写真）に比べると元のグラブの色に近くなってくれました。

グラブの色落ちの原因のひとつは太陽の紫外線です。
紫外線をカットするグリスが開発されれば色落ちを防ぐことができるかもしれませんが、発売されたという話は耳にしておりません。
そもそも、グリスはグラブの革を柔らかくしたり保湿するものですので、紫外線カット機能がつくことはないかもしれません・・・

また、革の種類や革のなめし方でも色落ちの具合が変わるのですが、そこまでの知識はありませんm(_ _)m

では、グラブの色落ちを防ぐためにはどうすれば良いか？

① 使用しないときは風通しの良い日陰（直射日光が当たらない場所）に置く
② 日頃のお手入れでカラーグリスを使う
くらいしか思い浮かびませんでした。
（私の知識がないだけかもしれませんのでグラブメーカーに問い合わせてみます。）

（写真はミズノのカラーグリス）

但し、カラーグリスを塗れば元の色に戻るわけではありません。
「色落ちを防ぐ」というよりも「色が薄くなるのが遅くなる」という表現が正しいと私は思っています。
また、カラーグリスは塗りすぎると重くなるのでご注意ください。

根本的な解決方法をお伝えできなかったので、ちょっとした豆知識をご紹介しておきます。

色落ちが早いグラブカラーランキング

第1位　濃いオレンジ系統（スプレンディッドオレンジ・ディープオレンジなど）
第2位　濃いブラウン系統（プラム、ブラウン）
第3位　黄色系統（ナチュラルライム、イエローなど）
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最下位　ブラック
※あくまでも私の実感です。

ということで、グラブの色落ちがどうしても気になる球児はグラブのカラーはブラックをおすすめします。
但し、黒色のグラブもお手入れを怠ったり直射日光を浴び続けると濃い緑色っぽくなっていきますので、ほったらかしにしていると「お手入れしていないな」とすぐにバレちゃいますのでご注意を！

※どんなグリスがあるか気になる方は、ミズノ野球用グラブメンテナンス用品ページをご覧ください。
http://www.mizunoballpark.com/maintenance/glove/maintenance.html

グラブメーカーさんや革を作っているメーカーさんに良い話が聞ければまた改めて書こうと思います。
いつになるかわかりませんが・・・

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この記事を書いた人
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和氣宗一郎

代表取締役社長：株式会社道後屋ワケスポーツ

愛媛県西予市宇和町生まれ。硬式少年野球ボーイズリーグ「宇和フラワー」（現宇和ボーイズ）、宇和中学校軟式野球部、宇和高校野球部と１２年間野球三昧。１年間の大学浪人生活を経て、関西学院大学に入学。卒業後は大手都市銀行に就職するが母の病気を機に１年半で退職し、平成１６(2003)年に実家である株式会社道後屋ワケスポーツを継ぐ。最も得意なスポーツはやっぱり野球。特にグラブ修理・スパイク修理に関しては自信があります！本業のかたわら母校の指導を行っていた時期もありました。また、「スポーツを通じて、明るい活気のある人づくり・地域づくりに貢献する」をモットーに「四国西予ジオパーク」の活動や西予市商工会青年部の活動にも力を入れています。