不思議と立て込む縫いＰ加工（野球スパイクのつま先補強）

投稿日：2017年5月19日

店長の和氣です。
今日のブログは野球スパイクのつま先加工の話題です。
この話題は久しぶりのような気がします。

不思議と立て込む縫いＰ加工（野球スパイクのつま先補強）

ほとんどの選手が野球の「投げる」動作をするときに利き腕の方の足のつま先をこすります。
このこすれがひどくなっていくとスパイクのつま先が破れてきます。
その破れを防ぐ補強を「Ｐ革加工」と呼んでいます。

Ｐ革のＰはピッチャーだと思うのですが、定かではありません。
また、この補強を「蹴り革をつけて」と言われることもありますが、なぜ「蹴り革」なのかも定かではありません。

Ｐがピッチャーの場合は確かにピッチャーには絶対にしてほしい加工です。
「蹴り革」だと「投球動作中に地面を蹴る」ことでつま先が破れますので、「蹴り革加工」と言っても良さそうです。

このブログではＰ革で統一させていただきます。

当店のつま先補強の方法は３つ。

①クギ式プラスチックＰ革
丈夫なプラスチックのＰ革をクギで取り付けます。

②クギ式牛革Ｐ革
成形された牛革のＰ革をクギで取り付けます。

③縫いＰ
牛革を手縫いで取り付けます。

【丈夫さ】
①クギ式プラスチックＰ革＞②クギ式牛革Ｐ革＞③縫いＰ

【フィット感＆見た目の格好良さ】
①クギ式プラスチックＰ革＜②クギ式牛革Ｐ革＜③縫いＰ

といった感じです。

クギで取り付けるＰ革は、取り立てて紹介することもない簡単な作業。
今回は「縫いＰ」のお話です。

この「縫いＰ」は不思議と立て続けにご依頼いただくことがあります。
集中すれば40分ほどで1つの「縫いＰ」が完成しますが、これまたありがたいことに、「縫いＰ」のご依頼をいただく時は店内が慌ただしい場合が多く、お約束した時間にお渡しできない場合もあります。

今回もそんな感じだったので、自宅に持ち帰って縫いＰ加工を行いました。

平らな牛革をボンドで仮止めし、牛革とスパイクの底に穴をあけて一針一針手縫いをしていきます。

この写真は革底スパイクなので、すでにアッパーと革底を取り付ける縫い糸が通っています。
縫いＰ加工はこの縫い目を目標にすると作業が簡単に進みます。

しかし、難しいのが樹脂底スパイク。

革底のように「縫い目の目標」がないので、縫い目の間隔は「勘」です。
慣れればこの通りにある程度同じ感覚で縫っていくことができますが、慣れていてもずれることもあります。

この縫いＰ加工は、高校球児の試合用スパイクにおすすめです！
ご希望の方はお気軽にスタッフにお申し出ください。

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ワケスポーツ宇和店では既製品グラブに刺繍加工ができます！

当店では既製品のグラブへの刺繍加工を店内で行っております。

オーダーグラブは待てないけど刺繍入りグラブが欲しい球児のみなさん、当店でグラブを購入する際（型付け等をしていない新品）に刺繍加工をご注文いただくと、ご覧のように刺繍入りグラブになってお渡しできます。

＜ご注意点＞
・新品グラブのみ
型付けや湯もみなどをしていない新品グラブのみが対象です。

・刺繍の位置や大きさ
オーダーグラブではありませんので、グラブの形状によって刺繍が入る位置や刺繍全体の大きさ等に制限があります。
①手の平上部および下部＝全長７ｃｍ以内
（バランスが良いのは漢字の場合は４文字まで、ローマ字は６文字まで）
②ベロ横＝２ｃｍ角以内
（漢字１文字または番号２ケタまで）
また、キャッチャーミットへの刺繍加工はできません。

・お渡し日数
原則、ご注文受付後３営業日後にお渡しいたします（お急ぎの方は事前にご相談ください）。

・返品・交換不可
刺繍加工を行いますので、加工後の返品や交換は一切お断りしております。

・決済方法
グラブ代および刺繍加工代はすべて加工前にいただきます。
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当店以外でご購入されたグラブにも刺繍加工をいたしますが、型付け等をしていない新品グラブにのみが対象です。また、金額は当店で購入した場合よりも約５０％ＵＰになります。

この記事を書いた人
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和氣宗一郎

代表取締役社長：株式会社道後屋ワケスポーツ

愛媛県西予市宇和町生まれ。硬式少年野球ボーイズリーグ「宇和フラワー」（現宇和ボーイズ）、宇和中学校軟式野球部、宇和高校野球部と１２年間野球三昧。１年間の大学浪人生活を経て、関西学院大学に入学。卒業後は大手都市銀行に就職するが母の病気を機に１年半で退職し、平成１６(2003)年に実家である株式会社道後屋ワケスポーツを継ぐ。最も得意なスポーツはやっぱり野球。特にグラブ修理・スパイク修理に関しては自信があります！本業のかたわら母校の指導を行っていた時期もありました。また、「スポーツを通じて、明るい活気のある人づくり・地域づくりに貢献する」をモットーに「四国西予ジオパーク」の活動や西予市商工会青年部の活動にも力を入れています。