名門スポーツ用品メーカー、ミズノの存在感が薄れている?
少々刺激的なタイトルですが、東洋経済オンラインの記事のタイトルです。
以下、東洋経済オンライン記事からの抜粋
名門スポーツ用品メーカー、ミズノの存在感が薄れている。
スポーツ用品業界で、かつて国内2強を競り合ったアシックスに売上高首位を奪われて約10年。アシックスの売上高が4000億円を超えたのに対し、ミズノは2000億円程度。時価総額でもミズノは業界3位とデサントの約半分にすぎない。
ミズノが低迷している要因は二つある。
野球やゴルフなど、特定の競技用品に依存しきったことだ。少子高齢化の影響で国内のスポーツ人口は縮小傾向にある。
日本人のトッププロから絶大な支持を集めるあまり、アシックスのように裾野の広い一般選手向けの市場をとらえきれなかった。
記事を抜粋したものを掲載しております。
できれば全文をお読みください。
全文はこちらまたは下記URLをクリックしてください。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160417-00113299-toyo-bus_all&p=1
国内スポーツ業界に従事しているものとして、この記事はかなりの違和感を感じております。
(1)存在感が薄れているとされる理由
まず、存在感が薄れているとされる理由は
①売上
②時価総額
ということだそうです。
ただ、この記事に掲載されている数字を根拠に「日本国内の売上高」で計算すると
ミズノ:約1,260億円
アシックス:約960億円
となるので、日本国内においてはミズノの売上の方が多いです。
※あくまでもこの記事の数字を根拠にした場合ですので、実際の数字は異なる可能性があります。
存在感が薄れているというのは「株式市場から見たら投資対象として」ということなのだろうと推測できます。
スポーツ業界でミズノ製品を販売している私にとっては違和感があっても当然です。
(2)特定競技に依存してはダメで、裾野の広い一般選手向けの市場をとらえきれていない
記事にあるこの文章にも違和感を感じます。
野球の参加者は2005年に1250万人いたが、この10年で680万人まで減少。人気の低迷が続くゴルフも、場内でプレーする人口は、この10年間で3分の2となった。
国内の野球・ゴルフ用品市場は横ばいだが、これ以上の伸びは期待できない。競合は早々に手を打った。
ミズノと同じく、競技用品や学校向け商材が主力だったアシックスは、2001年にゴルフ事業から撤退し、経営資源の大半をランニングに集中させる。広告塔となる選手を設けず、世界各地のマラソン大会のスポンサーとなり、市民ランナーにブランドを訴求した。
記事の通り、ミズノの強い競技は野球とゴルフです。
競技人口が減ってこれ以上の売上の伸びは期待できないのは事実です。
しかし、アシックスがゴルフから撤退した理由は、採算が合わない売上(市場シェア)だったから。
ランニングに経営資源を集中させたのはランニングが得意だったから。
デサントがデサント以外にルコック、アンブロなどたくさんのブランドも持っていて、その中にカジュアル志向の強いブランドもあるのでおしゃれなウェアやシューズが得意です。
要するに、ミズノもアシックスもデサント得意な分野に注力した結果です。
この変遷を知っているのはスポーツ小売業界の人間だけ(だと思う)なので違和感を感じるのかもしれません。
まぁ~、世の中はすごいスピードで変わっているので、ミズノさんもその流れに乗らないといけないとは思います。
どういう方法で時代の波に乗るかはわかりませんが、
ミズノさん、一緒に頑張りましょう!
【最後にもう一度】
できれば全文をお読みください。
全文はこちらまたは下記URLをクリックしてください。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160417-00113299-toyo-bus_all&p=1
和氣 宗一郎
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