素晴らしいまちづくりを実現してほしいので、お願いしたいコト。
このコラムは、3年前(平成26・2015年3月16日)の愛媛新聞さんに掲載されたものです。
地域住民向けのシンポジウムに地域の若手の参加が少なく、今後の展開の広がりに不安がある。
地域に暮らす一人一人の意識が大きく問われている。
といった内容です。
この記事から丸3年目になろうという前日、昨日のブログで紹介した『卯之町「はちのじ」まちづくり整備事業のシンポジウム』に参加してきました。
いつも通り、私より年下の若者はいないかなと思っていたのですが、今回のシンポジウムには私よりも若い人が数名参加していました。
ここだけ見ると、3年前よりも良い状態になっているのかもしれません。
3年前に書いたブログはこちらをクリックしてご覧ください。
さて、今回のブログでは卯之町「はちのじ」まちづくり整備事業について私の考えを書いておきます。
「30年後もこのまちで住み続けることができる」よう、素晴らしいまちづくりを実現していただきたい一心でのお願いです。
(1)ジオパーク構想との連携を考えてほしい。
この事業は卯之町の話ですが、あくまでも卯之町は西予市の一部です。
西予市は総合計画や四国西予ジオパーク構想を元に動いています。
「ジオの至宝」や応援店制度など、四国西予ジオパークに深くかかわっている人たちは必死でブランドイメージを作ろうとしています。
西予市全体が取り組んでいること(四国西予ジオパーク構想)との連携がなければならないと思います。
※今回のシンポジウムでは、ジオパークの「ジ」の字も出ませんでした。
(2)地域に実際に住んでいる・関わっている若手を、女性を参画させてほしい。
この事業は2032(平成44)年までの15年も続く事業です。
地域の若手や女性の意見が反映されるような仕組みを作ってください。
地域ブランディング部会には西予市まちづくり関連団体10名程度が参加するようです。
こういうときの「関連団体」というのがネックなんです。
年齢層がめっちゃ上がります。
経験豊かな人の意見はもちろん大切ですが、15年先も現役世代である今の若者に責任を持たせることも大切だと思います。
もうすぐ40歳になるオッサンである私がいうのも変ですが、「オッサンの考え」だけで魅力的なまちづくりができるとは思えません。
経験のあるオッサンは、若手や女性がやりやすい環境を「作る・助ける」という役割に回れば良いと思います。
※私が部会に入れないからこういうことを書いていると誤解されるかもしれませんが、あくまでも、一般論として書いています。
今のところ、この事業に対する私のスタンスはフラット、がっつり関わるかどうかは判断に迷ってます。
その理由を次に書いています。
(3)自分から入ってきてほしい。
株式会社西予まちづくりサービスという特別目的会社(SPC)は、卯之町「はちのじ」まちづくり整備事業を遂行するという極めて公共性の高い会社です。
にもかかわらず、事務所がどこにあるかもわからない(登記上の会社の所在地はわかってます)。
Facebookページはあるが、更新頻度が極めて低い(平成30年3月17日現在で投稿は3件)。
『「地元に根付く企業」としてみなさまとともにいつまでも住んでいける持続可能なまちづくりを目指していきます。』とFacebookに書かれています。
しかし、私が聞き取った話では、対象地区の住民に会社案内はおろか名刺1枚も配っていない。
このような状態の、しかも地元住民がほとんどいない・顔が見えない会社に、まちづくりを任せて良いのかと猜疑感を抱くのは当たり前です。
地域の溶け込みたいのであれば、我々住民を呼ぶのではなく、自分から入ってきてほしいです。
一緒に汗をかいてください。
【Googleシークレットモードでの検索結果】
ここまで読んでいただくと、私がこの事業に反対していると思われる方もおられると思いますが、反対しているわけではありません。
冒頭にも書きましたが、「30年後もこのまちで住み続けることができる」よう、素晴らしいまちづくりを実現していただきたいと思っておりますので、もっと本気度が伝わってくれば、惜しみなくいくらでも協力します。
本気ですれば大抵のことはできる。
本気ですれば何でもおもしろい。
本気ですれば誰かが助けてくれる。【長嶋茂雄】
気になっているのは責任の所在
卯之町「はちのじ」まちづくり整備事業はPFI(民間の資金と経営能力・技術力(ノウハウ)を活用し、公共施設等の設計・建設・改修・更新や維持管理・運営を行う公共事業の手法です。 あくまで地方公共団体が発注者となり、公共事業として行う)形式で実施されています。
最終的には行政が責任を負うのか?SPCも分担するのか?
なにか問題や意見があったときに誰に言えばよいのでしょうか?
さっぱりわかりません。
責任の所在がうやむやになると、「前に進まず後回し」になることが多くなるのではないでしょうか?
和氣 宗一郎
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