2022年度のジオ学習は三瓶中1年生の屋形船からスタート!
2022年5月2日(月)、西予市立三瓶中学校1年生(32名)が、屋形船で須崎海岸を見学しました。
屋形船に揺られて、のんびりと奥地湾を進み、海からの見学でした。
【須崎海岸】
垂直にそびえる凝灰岩の岩壁
縦じま模様の地層が広がる須崎海岸。かつては水平だった地層が、横からの力によって褶曲して現在のように垂直になり、縦じま模様をよく観察できるようになりました。約300mの遊歩道を歩いていくと、間近に見ることができるその模様の正体は、火山灰が海底に降り積もってできて固まった凝灰岩です。
屋形船を使って海から見ると、2つの岩の地層が重なるところが見えます。約4億年前の岩石を含む地層
火山から噴出された岩石の間に、火山灰が降り積もってできた凝灰角れき岩の中からハチノスサンゴが発見されました。そのハチノスサンゴが生きていた時代が約4億年前であり、よく似た岩石が西予市城川町にあることから、同じ地質だと考えられました。 これは、最初に本格的に研究された地名から黒瀬川構造帯と呼ばれその一連の地層は幅数㎞の狭い範囲に九州から関東まで約1,000㎞にも及びます。
日本列島誕生の鍵を握るかもしれない約4億年前の地層
縦じまの地層をつくっている岩石は火山灰が固まってできた「凝灰岩(ぎょうかいがん)」という名前の石です。 もともと水平だった地層が、地球の活動で垂直に近くなりました。凝灰岩の中に含まれる石灰岩のレキから、4億年ほど前の原始的なサンゴの化石が見つかっています。 周囲の地層とは明らかにできた年代が異なる日本列島誕生の鍵を握るかもしれない地層で 西予市城川町の黒瀬川地区で初めて本格的な研究がされたので黒瀬川構造帯と呼ばれます。 須崎海岸には300mほどの遊歩道があり、4億年前の地層を間近でみることができます。
※令和4年5月6日現在、令和2年7月の大雨により土砂崩れが発生し立入制限中です。
新型コロナの影響で、一昨年と昨年は、1学期のジオ学習が2学期にずれ込むことが多かったのですが、今年は学校のスケジュール通りにジオ学習が行われてほしいです。
和氣 宗一郎
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