中学１年生に覚えておいてほしいソフトテニスのストリングの大切さ

投稿日：2015年4月15日更新日：2015年4月14日

中学１年生に覚えておいてほしいソフトテニスのストリングの大切さをご紹介します。

ソフトテニスのストリングの大切さ

昨日のブログの続きです。
ソフトテニス部に入部する中学１年生のみなさんに覚えておいてほしいソフトテニスラケットのメンテナンスで一番大切なことは「ストリング交換」。
今回は「ストリングがなぜ大切か？」について、初心者の中学１年ソフトテニス部さん向けに説明していきます。

※あくまでも初心者さん向けに書いておりますので、上級者の方には「おや？」と思われる書き方をしているところもあります。ご了承ください。

まずは名前の確認を。

ソフトテニスのラケットに張る「糸」はガット？ストリング？

ガット：もともと、ソフトテニスの「糸」は『牛や羊の腸を加工した繊維』が使われていたので、『ガット』という名称になったようです。３０年ほど前まではクジラのひげが使われていたこともあります。
ストリング：ポリエステルやナイロンが素材の化学繊維で作られたソフトテニスの「糸」です。

厳密に言うと、今は『化学繊維で作られたテニス用の糸』が主流なので『ストリング』と呼ぶ方が正しいですが、どちらでも意味は通じます。
このブログでは「ストリング」と呼びますが、「ストリング＝ガット」と思っていただいてＯＫです。

では、本題に。

なぜ、ストリングが大切かというと、

① ボールに直接触れるのはラケットのフレームではなくストリング

② ラケット（フレーム）の性能を引き出すのはストリング

だからです。

どんなに性能が高いラケットを買っても、ラケットのフレーム自体でボールを打つわけではありません。
ストリングがボールを受け止めて、フレームの性能とストリングの張力でボールをはじき返します。

では、ストリングにはどんな種類があるのか？

今の技術では、大きく分けて２つの製法があります。

① マルチフィラメント

ストリングの芯がマルチ（複数）という意味で、複数の繊維を束ねています。
打球感が柔らかいのが特徴です。

② モノフィラメント

ストリングの芯がモノ（１つ）という意味で、「一つの太い芯の周りに繊維を巻きつけた」ストリングも含まれます。
打球感は固いですが、耐久性に優れています。

ストリングの製法に加えてゲージ（ストリングの太さ）も様々です。

① 太いストリング

反発力は弱まりますが、切れにくいため耐久性に優れています。ボールのホールド感と打球感が安定します。

② 細いストリング

細めのゲージは反発力が増し、ボールの伸びがよくなります。また、くいつきもよくスピンがかけやすいのも特長です。

ストリングの製法と太さを選んで、最後に重要なのがテンション（ストリングを張るときの強さ）です。

① 高いテンション

強く張れば球離れがよくなるのでスピードが上がり気持ちのよい打球音がします。しかし、高いテンションだとストリングが切れやすいため耐久性が落ちます。

② 低いテンション

緩めに張れば、ストリングの弾力を使ってよく飛ばせます。スイングスピードやパワーに自信のない人におすすめします。

ラケットには「25lb～35lb」といった、性能を最大限に活かすことができる『適正テンション』というものがあります。
『適正テンション』の範囲を大きく超える高いテンションでストリングを張るとフレームが折れる場合もあります。また、低いテンションだとボールがコントロールできず飛びすぎる場合もあります。
当店では『適正テンション』の範囲内でストリングを張ることをおすすめしております。

と、ここまででストリングの選び方で打球感やボールの飛びや耐久性が変わってくることがお伝えできたでしょうか？
（本来だと、これに各メーカーのストリングの説明を加えたいのですがあまりにも長くなりすぎるので、店頭でご説明します。）

ここまで読んでいただくと、ストリングが張ってある初心者用ラケットの購入を心配になった方もおられると思いますが、心配なさらずに！

まずはソフトテニス部の雰囲気・練習やラケットの扱い（ソフトテニスというスポーツ）に慣れることが大切です。

県総体が終わって３年生が引退する時期にストリング交換すれば、新人戦までに新しいストリングに「慣れる」時間を作ることができます。
次回のブログでは「ストリング交換」の時期について書いてみます。

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この記事を書いた人
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和氣宗一郎

代表取締役社長：株式会社道後屋ワケスポーツ

愛媛県西予市宇和町生まれ。硬式少年野球ボーイズリーグ「宇和フラワー」（現宇和ボーイズ）、宇和中学校軟式野球部、宇和高校野球部と１２年間野球三昧。１年間の大学浪人生活を経て、関西学院大学に入学。卒業後は大手都市銀行に就職するが母の病気を機に１年半で退職し、平成１６(2003)年に実家である株式会社道後屋ワケスポーツを継ぐ。最も得意なスポーツはやっぱり野球。特にグラブ修理・スパイク修理に関しては自信があります！本業のかたわら母校の指導を行っていた時期もありました。また、「スポーツを通じて、明るい活気のある人づくり・地域づくりに貢献する」をモットーに「四国西予ジオパーク」の活動や西予市商工会青年部の活動にも力を入れています。