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高校の魅力化とは? 公営塾も必要ですが違和感が・・・

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高校の魅力化とは? 公営塾も必要ですが、違和感が・・・

高校の魅力化とは? 公営塾も必要ですが、違和感が・・・

2019年8月27日付の愛媛新聞さんの記事を見て、少し考えてみました。

【記事の概略】

西予市は、生徒数減少が進む市内3つの県立高校(三瓶・宇和・野村)の魅力化を支援するため、3校と連携した公営塾を2020年度に開設する。学校側からの強い要望があり、学習サポートを通じて西予市内外からの入学者増を目指しつつ、地域のつながりを強める方策も取り入れていく予定。講師として、地域おこし協力隊3名を募集する方針。学習・受験支援だけでなく、地域課題や人材育成の観点を取り入れることで、卒業後に若者が地元に残る効果も期待できると考えている。

西予市ができる地元県立高校3校への支援は「公営塾」という形になりそうですが、本当の意味での「高校の魅力化」であることなのかと疑問に思っています。我が家の長男・マルコメ1号は小学6年生。3年後には高校受験生ですので、他人事ではありません。

【疑問点1】高校を選択する際に「公営塾」の有無が大きな要因になるのか?

記事にもある通り、2018年度に西予市内の中学校を卒業した中学生のうち、西予市外の高校に進学した生徒は49%。(特に宇和中→宇和高という進学率は40%を切っているはずです。)
なぜ、51%もの西予市内の中学生が、外に出るのか?
この原因をしっかりと把握しているのかと疑問に思います。

仕事柄、高校受験生やその保護者の方と高校の選び方を話す機会が多いので、わかっているだけかもしれませんが、

高校受験生とその保護者の方が、高校を選ぶときに大切にしていることは、学校生活&部活動(中身)と大学・就職などの進路(出口)。

ちなみに、仕事がスポーツ店なので、「中身」の中でも、部活動で進路先を決めるパターンの話が圧倒的に多いです。

南予の高校野球部員数に偏りが出ている数字が・・・

少し古いデータですが、2017年度の愛媛県内の高校球児(1・2年生)のうち、中予の私立高校野球部員で南予の中学出身者は16名。西予市内の中学校から八幡浜高校へ8名、宇和島東高校へ10名と18名の野球部員が流出。(詳しくは上のブログをご覧ください。)
高校でも野球を続ける中学生は部活で高校を選んでいる傾向が顕著です。

公営塾の開設は、「中身については学校でやるので、出口の手伝いをお願いします。」ということなんだろうと推測できますが、「中身を頑張っていれば、出口はおのずとついてくる」と私は思っています。

私は1年間、大学浪人をしております。もう20年前の話ですので、大学受験事情は大きく変わっているでしょうが、私が予備校に通っていた時にある講師の人は、「基礎知識をしっかり身につけておけば、受験はテクニック。予備校のプロの講師は、高校の先生では教えてくれないテクニックを教える。」と言われていました。

「基礎知識」を見つけるのは高校の授業。
ということで、「公営塾」について高校の先生がどう考えているのか知りたいです。

【疑問点2】大学受験生に地域のことを考えさせる時間があるのか?

西予市内3校の高校生のほとんどが部活をしております。
多くの運動部員の引退は県総体が行われる6月。
センター試験まで残り6か月。
個人差はありますが、6か月という時間はあっという間に過ぎます。
人生を左右するかもしれない大学受験が迫っている高校3年生に、地域の課題を探し出したり解決方法を模索させる時間があるのか?

もちろん、地域の課題を探し出したり解決方法を模索させる時間を持たせるのは良いことだと思います。
しかし、受験勉強よりも優先順位を高くする理由が思い浮かびません。
受験勉強の息抜きとしてやることでもないと思います。

高校1・2年生時に、地域の課題や解決方法を考えてもらうことは良いことだと思います。
むしろ、こういう体験をしてもらうことで、将来像や進路先が明確になると思います。
目標が明確になればなるほど、勉強や日々の生活に対するモチベーションが上がるはず。
将来像が「この地域を元気する」になれば、これほど良いことはありません。

【疑問点3】地域おこし協力隊の任期(3年)が終わったらどうするのか?

地域おこし協力隊の給料は総務省の特別交付税が財源のようです。
財源は最長3年。
3年間は自前(西予市)の財源を使わず、国の財源で地域の課題解決に取り組んでもらう便利な制度です。
しかし、3年経つと、地域おこし協力隊の人は、その地域に住み続けるためには、自力で仕事を探す・作るしかありません。

西予市の公営塾の講師は、この地域おこし協力隊を活用するようです。
国の財源を使っている3年間は良いのですが、3年後に、「公営塾のときは無料だったのに、地域おこし協力隊出身の講師の人に教えてもらうには有料になる」という事態になる可能性があります。

なんとなく「使い捨て」みたいなイメージをいただいてしまいます。

【疑問点4】民業圧迫になるのではないか?

そもそも、西予市内に高校生・大学受験を対象として塾があるかどうかを調べていませんので、仮説です。
西予市内に高校生・大学受験を対象とした塾や家庭教師を営む人にとっては、行政による民業圧迫という面は否定できません。


 

ここまで、公営塾に対して否定的な見解を述べてきましたが、公営塾で成功した事例がネットで検索できましたので、紹介しておきます。

高校生を対象とした公営塾の成功事例

1.公営塾「隠岐國学習センター」

「隠岐島前高校魅力化プロジェクト」の一環。
2008年度に全学年1クラスで総勢28人まで減った入学者数を、2012年度には59人に増やし、さらに2014年度には全学年2クラスに到達させる“V字回復”を成し遂げた。

詳しくはこちらをご覧ください

2.まちなか鳳雛塾

石川県能登町にある唯一の能登高校は、水産高校と農業高校が統廃合されてできた学校。生徒が塾に頻繁に通うことができないという物理的アクセスの問題や、講師が3年で必ず入れ替わってしまう中での指導ノウハウの共有の問題など、様々な課題がある中でも、生徒の学習状況をしっかりと把握し、コミュニケーションを確実にとる方法を見つけ、町内の中学校からの能登高校への進学率は、ひどい年は30%を切っていたが60%を超えるようになった。

詳しくはこちらをご覧ください

このほかに、長野県白馬村の「しろうま學舎」広島県大崎上島町の神峰学舎などがあります。

「地域おこし協力隊を使って公営塾を開き、高校の魅力化を図るという手法は、流行の先端であり、成功しているところもある」というのが結論になります。

「まちなか鳳雛塾」さんの事例で、私が疑問に思った点は、ほぼほぼクリアできることが証明されています。
しかし、地域事情が異なるため成功事例をそのままパクっても失敗することが多いはず。
ということで、西予市が開設する公営塾がどうすればうまくいくかを考えてみようと思います。

西予市で成功事例を作るためには・・・

1.西予市ならではの事情をクリア

上記の成功事例と西予市との違いは、市内ある県立高校は3つある点。
平成29年度から「3校合同プロジェクト」という企画が立ち上がり、3校の生徒・教職員の交流が活発になっています。
しかし、当たり前ですが、通常の授業や行事はそれぞれの学校単位で行われています。
例えば、テスト期間はバラバラなど、公営塾との連携をスムーズにするにはなかなかハードルが高いと考えられます。
移動手段も限られていますので、距離のハードルもあります。

2.最終的な目標の設定と長期計画の維持

公営塾に通った生徒が一人でも多く西予市に帰ってきて就職する・起業することが最終目標のはずです。
公営塾1期生を高校1年生とした場合、大学受験での結果が出るのは3年後。
地元中学生の地元高校進学率に公営塾の成果が表れるのはおそらく4年後から。
そして、大学を卒業して西予市に帰ってくるという結果が出るまで最低でも7年。
長期にわたる計画を維持し続けてほしいです。

3.西予市立西予高校

公営塾の成果が本当にわかり始める7年後(2027年頃)に、三瓶・宇和・野村の3校がそのまま残っているかと考えると、どうなっているかわかりません。
2016年2月頃から考えている、西予市の高校をひとつに統合する「西予市立西予高等学校構想」
予算や人員のことを無視してますので、実現には程遠いアイデアかもしれませんが、思い切って西予市内の高校は1つにして、高校まで西予市ならではの教育機会を用意し、「公営塾で学力をしっかりとサポートするし、部活の外部指導員も西予市の予算で充実させる。」方法はいかがでしょうか?

4.Uターン施策の充実

西予市の人口減少の要因のひとつに、「都会に出た若者が帰ってこない」があります。
おそらく、これが一番の原因。
西予市では、すでに、若者の就業支援施策として「西予市ふるさと就業奨励金」という助成制度が設けています。
しかし、これだけでは不十分。

早ければ早い方が良いですが、遅くとも、公営塾の卒業した生徒が大学を卒業する2026年頃までには、「都会に出て経験を積んだ若者が子育て世代になって地域に帰ってくる」Uターン施策の充実も大事だと思います。

Uターン施策の例
【対象】西予市内の中学校かつ西予市内の高校を卒業した生徒で、23歳から45歳までに、西予市内の企業に就職または西予市内を本社とする会社を起業
【共通】引っ越し費用の補助、(定住して5年後から)教育費の補助
【就職の場合】住宅費の補助や西予市内に家を建てるときの土地購入費・建築費の補助
【起業の場合】創業補助金やビジネスマッチングなど支援サポート

ここまで書いて思ったのが、補助金がないと帰ってこない町なのか???
補助金なんてなくても、若者が帰ってきたいと思う町になるのが、本当の意味での「まちづくり」ではないか?
かなり疑問に思ってきました・・・

なにはともあれ

貴重な財源を使うことですので、より良い効果のある施策になることを祈っております!


 

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ワケスポーツ宇和店では既製品グラブに刺繍加工ができます!

当店では既製品のグラブへの刺繍加工を店内で行っております。

オーダーグラブは待てないけど刺繍入りグラブが欲しい球児のみなさん、当店でグラブを購入する際(型付け等をしていない新品)に刺繍加工をご注文いただくと、ご覧のように刺繍入りグラブになってお渡しできます。

 

<ご注意点>
・新品グラブのみ
型付けや湯もみなどをしていない新品グラブのみが対象です。

・刺繍の位置や大きさ
オーダーグラブではありませんので、グラブの形状によって刺繍が入る位置や刺繍全体の大きさ等に制限があります。
①手の平上部および下部=全長7cm以内
(バランスが良いのは漢字の場合は4文字まで、ローマ字は6文字まで)
②ベロ横=2cm角以内
(漢字1文字または番号2ケタまで)
また、キャッチャーミットへの刺繍加工はできません。

・お渡し日数
原則、ご注文受付後3営業日後にお渡しいたします(お急ぎの方は事前にご相談ください)。

・返品・交換不可
刺繍加工を行いますので、加工後の返品や交換は一切お断りしております。

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【宇和ボーイズ小学部事務局】
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TEL:0894-62-0260
メール:uwaboys@gmail.com
H P:uwaboys.com

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和氣 宗一郎

代表取締役社長株式会社道後屋ワケスポーツ
愛媛県西予市宇和町生まれ。 硬式少年野球ボーイズリーグ「宇和フラワー」(現 宇和ボーイズ)、宇和中学校軟式野球部、宇和高校野球部と12年間野球三昧。 1年間の大学浪人生活を経て、関西学院大学に入学。卒業後は大手都市銀行に就職するが母の病気を機に1年半で退職し、平成16(2003)年に実家である株式会社道後屋ワケスポーツを継ぐ。 最も得意なスポーツはやっぱり野球。特にグラブ修理・スパイク修理に関しては自信があります!本業のかたわら母校の指導を行っていた時期もありました。 また、「スポーツを通じて、明るい活気のある人づくり・地域づくりに貢献する」をモットーに「四国西予ジオパーク」の活動や西予市商工会青年部の活動にも力を入れています。

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