昨日は愛媛ならではの風習らしい「みんま」という行事に出席しました。
「みんま」とは、その年に亡くなった新しい仏様のお正月という意味だそうです。「巳正月」とも言われ、新しい仏様の近親者が墓地にしめ飾りやお餅を備えて供養する行事だそうです。
12月の第1または第2「巳の日」に行われるところが多いと言われていますが、私のお寺は第1の「巳の日」、妻の実家の三瓶のお寺では11月の最後の「巳の日」に行われるとか・・・
(「みんま」の飾りつけ)
「みんま」の始まりはいつなんだろう?と思っていたら、住職さん(臨済宗妙心寺派光教寺)が説明していただきました。
メモを取ったわけではないのであくまでも私の記憶ですのでご了承ください。
<ルーツ>
「みんま」のルーツは諸説あるそうですが、最近になって伊予国を治めていた河野家の菩提寺で資料が見つかったそうです。
ルールは南北朝時代。
その時代に伊予国を治めていた「守護」である河野家は、南北朝の争いに「南」・「北」の双方に兵を出兵。それに合わせて宇和周辺の荘園を治めていた西園寺家も出兵。
滋賀県と福井県の県境で伊予の国の人々が「南」と「北」に分かれて対峙したそうです。ちょうどそのころに大寒波が襲来。寒さの備えが不十分だった「南」の兵士は次々と凍死していきました。その姿を見た「北」の同郷の兵士が故郷で亡くなった兵士を弔う儀式として始めたそうです。
古くから伝わる行事にはそれぞれにルーツがあります。
四国西予ジオパークならではの行事もあることですし、四国西予ジオパークの勉強の一環としていろいろな行事のルーツを自分で詳しく調べてみるのもアリだなぁ~と思いました。
※愛媛県ならではの行事としておりますが、Facebookの情報を見ると高知県の一部(愛媛県との県境あたり)でも行われているそうです。
和氣 宗一郎
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