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これ以上の税と社会保障の負担は国民を守ることになるのか?

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これ以上の税と社会保障の負担は国民を守ることになるのか?

国民を守るのが国であり、政治家の仕事ではないか?

はじめに。
私は税金や社会保障をゼロにするというような極端な考えはありません。
安心・安全に暮らせる社会を維持するために、みんなで少しずつの負担をするということは絶対に大切なことだと思っています。
しかし、あまりにも現役世代の負担が大きすぎる。そして、そのせいで、少子化が加速度的に進んでいるのではないかと思っています。

では、ブログの本編へ・・・

国民民主党が、いわゆる「103万円の壁」を「178万円」に引き上げる政策を掲げて、奮闘されています。
私は、これには賛成です。
そもそも、最低賃金や物価が上がっているのに、控除が上がっていないことがおかしい。
愛媛県内で比較すると、こうなります。

 最低賃金時間額
平成元年453円
平成10年597円
平成20年631円
平成30年764円
令和6年956円

(愛媛労働局HPより、ここをクリックすると該当ページに移動します

最低賃金と控除が連動しないと、手取りは増えません。パートさんやアルバイトさんの働く時間が減るだけです。

この減税が実現すれば国も地方自治体も公共サービスに支障が出ると言っているようですが、国の税収は上がっております。
その証拠はこちらです。

(財務省HPより、画像をクリックすると該当ページに移動します)

歳出をしっかりと検証し無駄な歳出を減らせば、税収が減ってもやりくりできると思います。
コロナ予算予備費12兆円のうち、9割が使途を追えないようなことをしているので、「事業仕分け」をしっかりすれば、やりくりできないわけがない!

(日本経済新聞社のネットニュースより、全文は上の画像をクリックしてご覧ください)

冒頭の写真に触れておりませんでした。
これは財務省が公表している『国民負担率(租税負担率+社会保障負担率)』という数字です。

働いて給料をもらっても、45%程度が税金と社会保障料に持って行かれています。

 最低賃金時間額国民負担率
平成元年453円37.9%
平成10年597円36.2%
平成20年631円39.2%
平成30年764円44.2%
令和6年956円45.1%

※この数字には物価上昇は考慮しておりません

ここまで国民負担率が大きくなった原因の一つは社会保障料。
この社会保障料の負担が大きくなった原因の一つは、少子高齢化。

日本の年金制度は「賦課方式」ですので、今、もらっている方々の年金は、現役世代が払っています。
今、年金をもらっている方々が積み立てたお金ではありません。

(厚生労働省HP・いっしょに検証!公的年金より 詳しくは画像クリックしてご覧下さい)

医療費を見てみましょう。

(厚生労働省『令和4(2022)年度 国民医療費の概況』より、すべて見たい方は上の画像をクリックしてご覧ください)
65歳以上で全体の60%の医療費を使っています。

制度を設計した時点で、平均寿命がここまで伸びるかつ少子化が進む計算をしていれば、こんなことにはなっていないと思います。
また、昭和の後半から平成の中盤までの間で、制度設計を見直していれば良かったのに、先延ばしにして放置していたのではないかとも思います。

(2つの図は内閣府HPより ここをクリックすると引用元のPDF資料に移動します

社会保障の40%を公費で賄っていることと、社会保障料の滞納が続くと財産の差し押さえも来るくらいですから、社会保障料はもはや税金です。名前を統一していただきたい。

上の図『社会保障給付費の負担』をよく見てください。
保険料の58.6%のうち、個人負担は31.2%ですが、事業主も27.3%の負担をしております。この事業主負担がなければ、個人の手取りが増やすことができます。

このような現状に追い打ちをかける改正がされる動きがあるとのことです。

「本来は労使折半で加入者が払うべき保険料の一部を企業側の判断で肩代りできる仕組みを検討」とありますが、これは実質的に『企業が払え』と言っているようなもの。
これが始まると、『パートさんは給料は増えず、企業側は社会保障料負担が増えるだけ』といった現象が起き、中小・小規模事業者はますます経営がしんどくなります。
倒産や廃業が増えるかもしれません。
日本経済は大企業だけでは成り立ちませんので、日本経済に悪影響が出てくることも予想されます。

ご覧の通り、日本経済の下支えをしているのは、中小企業です。

私が短時間に調べてこの程度ですので、国会議員さんや国家公務員さんはもっと詳しく把握していると思います。
なのに、これ以上の負担を国民に強いるのか?

大好きな小説「銀河英雄伝説」のセリフを抜粋してみました。

体制に対する民衆の信頼を得るには、ふたつのものがあればよい。
公平な裁判と、同じく公平な税制度。
ただそれだけだ。
ラインハルト・フォン・ローエングラム

政治の腐敗とは、政治家が賄賂をとることじゃない。それは個人の腐敗であるにすぎない。政治家が賄賂をとってもそれを批判することができない状態を、政治の腐敗というんだ。
ヤン・ウェンリー

目上? 政治家とは、それほど偉いものかね。
私たちは社会の生産に何ら寄与しているわけではない。
市民が納める税金を、公正にかつ効率よく再配分するという任務を託されて、給料をもらってそれに従事しているだけの存在だ。
私たち政治家はよく言っても社会機構の寄生虫でしかないのさ。
それが偉そうに見えるのは、宣伝の結果としての錯覚にすぎんよ。
ホワン・ルイ

いつもに比べて長くなってしまいました。
私がこんなブログを書くだけでは何も起こらないと思うので、商工会青年部OBであり商工会組織の代表として参議院議員を務めている先輩に連絡を取ったところ、「中小・零細企業を守るために頑張る」と返答いただきました。
相手は大きな組織ですが、この人なら絶対頑張ってもらえると思います。

最後にもう一度。
私は税金や社会保障をゼロにするというような極端な考えはありません。
安心・安全に暮らせる社会を維持するために、みんなで少しずつの負担をするということは絶対に大切なことだと思っています。
しかし、あまりにも現役世代の負担が大きすぎる。

 

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和氣 宗一郎

代表取締役社長株式会社道後屋ワケスポーツ
愛媛県西予市宇和町生まれ。 硬式少年野球ボーイズリーグ「宇和フラワー」(現 宇和ボーイズ)、宇和中学校軟式野球部、宇和高校野球部と12年間野球三昧。 1年間の大学浪人生活を経て、関西学院大学に入学。卒業後は大手都市銀行に就職するが母の病気を機に1年半で退職し、平成16(2003)年に実家である株式会社道後屋ワケスポーツを継ぐ。 最も得意なスポーツはやっぱり野球。特にグラブ修理・スパイク修理に関しては自信があります!本業のかたわら母校の指導を行っていた時期もありました。 また、「スポーツを通じて、明るい活気のある人づくり・地域づくりに貢献する」をモットーに「四国西予ジオパーク」の活動や西予市商工会青年部の活動にも力を入れています。

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