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ワケスポーツ宇和店

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野球の話題

ご質問にお答えします。

投稿日:2011年8月22日 更新日:

ご質問内容
『400勝投手の金田正一は、キャッチャーから返球されると、すぐ投球動作に入るので、まるでキャッチボールみたいに見えたそうです。彼が「配球は試合前に考えるべきであり、打者がバッターボックスに入ってから、どんな球を投げるか決めるようではだめ。準備不足です」と言っているのを、私は聞いたことがあります。テンポが早けりゃいいというものではないと思いますが、ポンポン投げていたら、打者に考えさせる時間を与えないことにはなるという気がします。』

まず、このご質問に対する回答にはプロと高校野球の区別をつけるが必要があります。

①プロ野球の場合
金田正一投手の言われることはおっしゃる通りです。プロ野球の場合、1番から9番まで詳細な打撃のクセをスコアラーがチェックし、選手へ伝えています。その為、試合前から配球を決定しておくことが可能です。
但し、ノーサインでの投球は捕手に非常に大きな負担がかかります。おそらく、捕手に大して信頼が大きかったのではないかと思います。

②高校野球の場合
結論から言えば『打者に考える時間を与えないテンポ』は絶対に必要です。
しかし、高校生は精神的にも技術的にも非常に不安定です。最近の流行で、ある程度のデータ収集はできるでしょうが、100%ではありません。データがあってもそれを100%実現する技術がありません。
言い換えると、『テンポでごまかす』ことも技術の一つとなります。
ワケスポ店長がこの眼で見た選手では、今年のチームでは宇和島東の赤松投手がテンポが速かったですね。現広島カープの福井投手(済美高)も半端じゃなくテンポが速い投手でした。
但し、この2投手のテンポの速さは、自分の思ったような投球ができた場合に限ります。投手有利のカウントにしている場合なのです。2ボール-0ストライクからはゆっくりなテンポになっていました。
ということは、いつでもストライクが取れるコントロールが必要です。しかも、ストレートと変化球の2種類以上必要となります(前出の赤松投手と福井投手はストレートとスライダー)。
また、捕手との呼吸も大切となります。ノーサインでの投球となると捕手のキャッチングは上手くいきません。やはりサインが必要です。投手の『投げたい球』と捕手の考える『打たれない球』のマッチングも必要となります。

【『打者に考える時間を与えないテンポ』を身につけるために】
(A)コントロール
ストレートと自信のある変化球のコントロールを磨いてください。できれば変化球は2種類。ストレートだけでは通用しませんし、変化球1種類では狙われれば逃げ道がなくなります。
(B)ブルペンでの投球のテンポを上げる+セットポジションで投げる練習
とにかく『速いテンポ』を身につけるために、ブルペンからテンポを上げてください。捕手からボールを受け取って3秒以内にモーションに入るクセをつけましょう。
また、ランナーを背負わずに投球することはほぼ不可能です。ランナーを背負うことの方が多いので『セットポジション』での投球練習が必要です。
(C)捕手は投手の良さを引き出す配球を考える
その日によって投手の良さは変わります。極端にいうと1球で変わります。その変化をすぐに把握できるアンテナを身につけてください。

これで質問の回答になっているでしょうか???

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和氣 宗一郎

代表取締役社長株式会社道後屋ワケスポーツ
愛媛県西予市宇和町生まれ。 硬式少年野球ボーイズリーグ「宇和フラワー」(現 宇和ボーイズ)、宇和中学校軟式野球部、宇和高校野球部と12年間野球三昧。 1年間の大学浪人生活を経て、関西学院大学に入学。卒業後は大手都市銀行に就職するが母の病気を機に1年半で退職し、平成16(2003)年に実家である株式会社道後屋ワケスポーツを継ぐ。 最も得意なスポーツはやっぱり野球。特にグラブ修理・スパイク修理に関しては自信があります!本業のかたわら母校の指導を行っていた時期もありました。 また、「スポーツを通じて、明るい活気のある人づくり・地域づくりに貢献する」をモットーに「四国西予ジオパーク」の活動や西予市商工会青年部の活動にも力を入れています。

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