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四国西予ジオパーク

東洋経済ONLINEニュース記事を読んで自分でできることを考えてみる(後半)

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今日のブログは昨日の少しこむつかしい話の続きです。

東洋経済ONLINEニュース記事を読んで自分でできることを考えてみる(後半)

東洋経済ONLINEニュース記事を読んで自分でできることを考えてみる(後半)

古い記事もありますが、私が気になった記事+一文をピックアップしました。
タイトルだけでも刺激的ですが、中身ももちろん刺激的です。
それぞれの記事名をクリックしていただければ該当ページの文章が読めます。
地方創生に興味のある方は全文を読んでいいただきたいです。

なぜ地方は補助金をもらっても衰退するのか
民間が立ち上がるほか、地方が活力を取り戻すなんてことはない

なぜ地方は厳しい現実を直視できないのか
地域活性化に関連する計画に重要なのは、「血気盛んな今の大人たち」の願望ではなく、最悪な状況になっても対応できる、「未来に向けたリアリズム」ではないでしょうか。

地方は「好き嫌い」で物事を決めすぎる
論理的な人ほど地域における意思決定にかかわらなくなり、時には、その地域を離れていくことにもなってしまいます。

なぜ地方では新しい事業がつぶされるのか
地域での事業で厄介なのは、事業に直接的に関係するステイクホルダー(利害関係者)だけでなく、その外にいてリスクも負わず、事業の影響を特段受けるわけでもない人まで、「連絡」と「理解」を求めたりすることです。

地方は儲からない「イベント地獄」で疲弊する
年初や来年度に向け、まずは「今まで取り組んできたことの中で、やめること」について意思決定してほしい

ここまでは昨日のブログと同じこと。

ここからは西予市(四国西予ジオパーク)について考えていこうと思いますが、なにか書き始めると行政批判的なことを書いてしまいそうな気がするので、いきなり結論から書きます!

私にできる四国西予ジオパークを活性化させる活動

一般社団法人SGSの活動を活発にすること

前にも書きましたが、一般社団法人SGSの基本理念は、

『四国西予ジオパーク』とスポーツを融合させて地域活性化を図る。

少子高齢化のよる人口減少や景気低迷の影響を受けて閉塞感の漂う西予市は、平成25年9月に『四国西予ジオパーク』に認定されました。ジオパークは単なる観光だけでなく、地域活性化・地域づくりを考えるものです。様々なイベント開催を通じて、地域活性化・地域づくりを図っていきます。

平成28年度は
・スポーツイベント
・ジオガイド派遣手配
・観光プラットフォーム
といった活動を行ってきました。

平成29年度はもっとスケジュール感をもって活動していきます。
一般社団法人SGSの総会は3月末までに行います。
総会で決議され次第、はっきりとブログで紹介させていただきますので、もう少しお時間をください。

嫌いな言葉は有言不実行。
偉そうなことを言うのであれば「有言実行してなんぼ」だと思っております。
自分自身に負けないためにもここで宣言させていただきます。

なぜ、スポーツ店の経営者が四国西予ジオパークに関する活動をするのか?

これまでも書いてきましたが、あらためて書いておきます。

なぜ、スポーツ店の経営者が四国西予ジオパークに関する活動をするのかというと、30年後も西予市(四国西予ジオパーク)で生活を営むことができるようにするためです。

これまでオブラートに包んできましたが、今回ははっきり書きます。

ワケスポーツ宇和店のお客さまはほとんどが地域に住んでいる方です。
地域の人口が減少するとワケスポーツ宇和店のお客さまも減るということです。
数字を見るとすでに減っています・・・

【西予市周辺地域の中学生(3学年)生徒数】

 平成17年度平成27年度減少率
西予市1,25891827%
大洲市1,614126721%
八幡浜市1,25989429%
宇和島市1,9401,68113%
合 計6,0714,76022%

※参考資料:愛媛県学校基本調査結果より
※減少率は四捨五入

平成17年から27年度までの10年間に中学生の生徒数は20%以上減っています。
平成27年度から37年度まで同じ割合で中学生の生徒数が減ると計算すると、表の地域の中学生は39%減ります。平成17年度には約6,000人にいた中学生が、平成37年度には2,000人以上減り3,700人程度になる可能性があります。
平成17年度に宇和島市にいた中学生が完全にいなくなる計算です。

この人口減少を少しでも緩やかにするために、まずは四国西予ジオパークの活性化を目標にしてスポーツ店の経営以外にも力を入れるわけです。

 

なぜ、四国西予ジオパークの活動を選んだのか?

この図が一番わかりやすいと思います。

ジオパークの対象は、特色のある地質がベースで、その地質の上にある生態系や人間の営み(文化や歴史、産業)まで含みます。
地質や生態系を保全する活動を通して、地域の文化や歴史を見つめ直し、我が町を誇れるアイデンティティーを育てる教育をしながら、観光にもつなげるのがジオパークの活動です。
この活動をうまく循環させることで地域振興を図ります。

短期的に結果が表れるのは「観光」だと思います。
地域内外に「ファン」が増え「リピーター」になってもらうことで「観光」の持続的な成長が実現できると思うのですが、
付け焼刃の「観光資源」では「ファン」や「リピーター」は増えないと思います。
「ファン」や「リピーター」を増やすために、
まずは「地域住民が自分たちの歴史や文化を見つめ直すことで、地域や自分自身がやってきたことに誇りをもつ」ことがその一歩。
これを積み重ねながら、次世代を担う人にも地域の魅力がわかる教育を受けてもらうことで地域に帰ってきてもらう風潮を作る。
この流れがうまく回ることで次々世代へとつなげていく。
と考えています。

要するに、四国西予ジオパーク構想には30年後も持続可能なまちづくりに必要な要素がすべてつまっていると感じているからです。
※「旧ワケスポ日記」時代からのブログを読んでいただいている方は記憶に残っているかもしれませんが、もともとはアンチでジオパークを調べております。
(一番最後に、2013年10月9日に書いているブログ全文を掲載しております。)

長々と書いた割には尻すぼみな結論になっているようですが・・・
東洋経済ニュースコラムに書かれているマイナス方向の結果にならないように気を付けながら、今後も活動していきます!

旧ワケスポ日記 2013年10月9日掲載 ブログ記事全文

10月8日付愛媛新聞地方欄のコラム、四国西予ジオパークに関する記事です。

タイトル「温度差の解消」
筆者:東宇和支局 和田 亮さん
本文
 西予市全域を対象とした「四国西予ジオパーク」が先月24日、県内で初めて日本ジオパークに認定された。市役所には横断幕が掲げられるなどお祝いムードが続くが、市民や関係者の中には温度差があるのも事実だ。
 ジオパークは、地質構造など自然と人間の歴史や文化などを含む「大地の公園」。市内には、地殻変動で地層が垂直になった岸壁の須崎海岸や冷涼な四国カルスト大野ヶ原など多くの見どころがあり、観光を中心とした地域経済振興などに期待が寄せられている。
 ただ、商工会などの関係者は「観光客が増えても目玉となる物産や、案内役がいないとリピーターの確保につながらない」、「市内の宿泊施設も不足している」 などと懸念。市民には「今はお祭り騒ぎだが、3年経てば忘れていそう」、「本当に市内に観光スポットがあるのか」などの冷めた声もある。
 市によると、認定で「ジオパークはどこにあるのか」などの問い合わせが増えているという。熱気を持続させ、実りある取り組みにどうつなげていくか。数年後、「認定されて良かった」と誰もが口をそろえて言える日が来ることを願う。

 
おっしゃる通り!
本当におっしゃる通りです。素晴らしい記事を書いていただいたと思います。
せっかくの機会ですので、この新聞記事を真面目に考えます。 

先にお断りしておきます。
先日のブログ等で私がジオパーク推進派だと思われているでしょうが、2年前にジオパーク構想を聞いたとき、私はこの構想に猛烈に反対しておりました。こういうことに予算を使うのであれば他にすべきことがあるはずだと今でも思っています。しかし、ジオパーク構想にかけている『想い』などいろいろと考えて、「反対」の批判や愚痴を言うことは簡単。しかし、西予市を元気にするには「これしかないかもしれない」、「いかに活かすか」が大切ではないかと考え、その結果が大野ヶ原トレイルランニングイベントであり、西予市商工会青年部宇和支部の活動となっています。

まず、なぜジオパーク申請をしたのか?
一言で言うと、観光客誘致ではないでしょうか?
記事にもある通り、ジオパークは自然と人間の歴史や文化などを含む「大地の公園」です。東京ディスニーランドや大阪のUSJといった近代的テーマパークではなく、西予市の山・海・人・文化そのもののテーマパークです。 西予市にあるものすべてが観光資源。立派でドデカい建物なんかいらないんです。いわゆる「ハコもの」に頼らない観光客誘致だと思っています。

続いて、冷めた声に対して
①目玉となる物産
 確かに、パッと思い浮かぶ目玉となる物産はありませんね。例えば、30年ほど前は卯之町の銘菓と言えば、山田屋饅頭でしたが本社も工場も松山に移転して地元の銘菓とは言いづらくなっています。(ほかにもたくさんあると思いますが・・・)
 それなら、作ればいいんじゃないですか?野村・城川・明浜・三瓶・宇和の5町が合併して誕生した西予市。言い方は悪いですが、漁村・農村の集まりです。だからこそ、それぞれに「美味しい」郷土自慢の味があります。それをひとつにまとめれば良いのではないでしょうか?
 ひとつの切り口としてコメ。日本人の食文化の根本はコメです。コメの美味さを引き出す郷土の美味いおかずを毎年コンテストしてみてはどうでしょうか?しかも、ネットと取り寄せできるものと西予市の限られたお店(現地)でしか食べられないものを完全に分ければ、観光客の方も満足してもらえるのではないかと思います。
 コメと言えば、宇和米博物館。宇和米博物館といえば雑巾がけレースZ-1グランプリの会場。このZ-1と一緒にコンテストができれば最高です。

②市内の宿泊施設不足
 この問題は、そもそも旧町時代から多くの観光客が宿泊して楽しむことが少なかったからではないでしょうか?それに加えて、高速道路の普及でますます「日帰り」観光客の方が増えました。今から大きな宿泊施設を作ったとしても、よほど工夫しなければ経営は成り立たないと思います。
のんびりと旅を楽しむ中高年層には今の施設でも対応できるのではないかと思います。体験型の旅を好む若い世代や親子世代にどうするか?先程も書いた通り、ジオパークは自然が資源です。オートキャンプ場を増やしてはどうでしょうか?四季折々の自然を楽しむにはキャンプがもってこいだと思います。
 余談ですが、ジオパークの観光客に宿泊してもらえる施設が少ないのであれば、2017年のえひめ国体の時はどうなるんでしょうか?

③市内に観光スポットはあるのか?
 これは、以前に「地域デザイン講座」に出た時に痛感し、私自身の反省でもあります。地元住民の方が地元の良さに気付かないんです。日本に傾倒する外国人の方が日本人よりも歴史や文化に詳しい場合が多々あるのと同じことです。
 西予市にはたくさんの観光資源・スポットがあるんです。記事にある須崎海岸や大野ヶ原だけでなく、城川の自然牧場や三滝渓谷自然公園、明浜のシーサイドパークやみかん農園、宇和の卯之町の町並みや明間観音水など。
知らなかっただけ。知ろうと情報を取りにいかないだけ。知っているけど、実際に行ってみていないだけ。そして、知ってもらおうとする情報量や手段がまだ足りないだけ。
 ジオパーク認定をきっかけに、市役所だけでなく、市民ひとりひとりが西予市の良さを再確認しなければならないと思います。無理して都会的な良さを出す必要はないです。田舎者には不便としか感じないものが都会に人には「田舎の良さ」となるんです。
一番良い例はこちらのご覧ください。(私の感覚では「悔しいですが反論できない」といったところです。)

※情報が早くてすっきりしているのはせいよ観光物産サイトです。気になる方は是非ご覧ください。http://www.seiyo1400.jp/

一朝一夕ではできない歴史と文化をふんだんに育んだ「今あるもの」をしっかりと活かす。
私の目に見えている部分はまだ少ないです。もっと「広く」「よく」見て、聞いて、体験していかないと・・・。

最後に、ここまで書いてきて、商工会青年部宇和支部のとある先輩の一言が身に沁みてます。
「われわれの日常が観光客にとっての非日常であることが観光業にとっては大切であり、長続きする要素である。」

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和氣 宗一郎

代表取締役社長株式会社道後屋ワケスポーツ
愛媛県西予市宇和町生まれ。 硬式少年野球ボーイズリーグ「宇和フラワー」(現 宇和ボーイズ)、宇和中学校軟式野球部、宇和高校野球部と12年間野球三昧。 1年間の大学浪人生活を経て、関西学院大学に入学。卒業後は大手都市銀行に就職するが母の病気を機に1年半で退職し、平成16(2003)年に実家である株式会社道後屋ワケスポーツを継ぐ。 最も得意なスポーツはやっぱり野球。特にグラブ修理・スパイク修理に関しては自信があります!本業のかたわら母校の指導を行っていた時期もありました。 また、「スポーツを通じて、明るい活気のある人づくり・地域づくりに貢献する」をモットーに「四国西予ジオパーク」の活動や西予市商工会青年部の活動にも力を入れています。

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