野球用スパイクの底が削れてきたら早めに修理することで長持ちさせることができます。
先日、お預かりした野球用スパイクの修理のご紹介です。
「親指の内側あたりが削れてきたので何とかなりませんか?」というご依頼でした。
ミズノ製の野球用スパイクですが、このシリーズは底の樹脂が少し弱いタイプです。
このままプレーをしているとどんどん削れていって「金具は残っているのに使えない」というもったいない状態になります。
コバ金と言われる補強金具を打ちつける方法がベストな修理方法なのですが、このスパイクには打てるスペースがありません。
そのため、「サン打ち」と呼ばれる補強方法をとりました。
そして、補強材をたっぷりと塗って完成です。
メーカー希望小売価格11,900円のこのスパイクは使い始めて約6か月。
今回の修理はタイミングとしては早めの修理だったので修理代は1,000円(参考価格)程度です。
使っているうちに、補強の「サン」が削れてきますが、「サン」が削れてなくなるまえに新しい「サン」を付け替えれば更に長持ちします。
【このスパイクの寿命とかかる費用の計算】
①こまめに「サン」を取り換える場合=スパイクの寿命14か月
スパイク代11,900円+「サン打ち」3回×1,000円=14,900円②修理せずに履きつぶす場合=スパイクの寿命10か月
スパイク代11,900円+新しいスパイク代11,900円(同じスパイクの場合)=23,800円
この計算はあくまでも私の概算ですが、今回の修理代が1,000円(参考価格)かかりましたが、『修理が遅れて買い替える』ことを考えると余分な出費が減ったことになります。
ということで、
道具を大切にしこまめに修理することは、結果的に『買ってもらった人への感謝』の表現のひとつといえるかもしれません。
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和氣 宗一郎
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